2008年 10月 05日
「ユニセフ」と「ユニセフ協会」 |
ヲタク系ネット社会では「日本ユニセフ協会」のことがちょっとした話題になっている。
日本ユニセフ協会と、タレントのアグネス・チャンや元法務大臣の森山真弓らが中心となって、独自の児童ポルノ改正法を提唱しているからだ。
その案では「準児童ポルノ」という概念が設定されており、子供っぽい絵柄を使った漫画やアニメも規制の対象となるということで、ヲタクの方々はもちろん、マスコミや専門家のなかでも批判が巻き起こっているのだ。この法案に関しては、とくに日本ユニセフ協会親善大使であるチャンが成立に非常に情熱を傾けているようだ。
このチャンという人物、“国際派文化人”でもあるらしいのだが、自身の母国や子供に国籍を取得させている国(英国、米国、カナダ)ではなく、単なる“出稼ぎ先”である日本のことばかり批判するという興味深い人物なのだが、まあそれはおいておこう。
ここで、「日本ユニセフ協会親善大使」という肩書に「アレッ?」と思った人がいるはずだ。
「ユニセフ親善大使って、黒柳徹子じゃなかったっけ?」
まったくそのとおり。
日本の「ユニセフ親善大使」は黒柳徹子である。
チャンは「日本ユニセフ協会」の親善大使なのだ。
■「ユニセフ UNICEF」は子供の援助を目的とした国連の機関である。
■「日本ユニセフ協会」はユニセフの活動を公告し募金を集めるためユニセフと契約している日本の法人である。
ユニセフは国連の機関だが日本ユニセフ協会(以下「ユニ協」と省略)はただの日本のNPO法人である。
ところが、チャンは自分が「ユニセフ大使」であると名のることが多いらしく、それが批判されることもあるようだ。黒柳はこれをこころよく思っていないに違いない。
現実に、黒柳はユニ協とは別に銀行口座を開設し、ユニセフへの募金はこちらに振り込むように呼びかけているのだ。
「寄付金を無駄にしないために」
黒柳はこうコメントしている。
つまり、ユニ協の広報活動によって、寄付金がたくさん集められているには違いないが、寄付する人の立場に立つと、寄付金の一部はユニ協の活動費、人件費などに消えるわけで、100%ユニセフに届くわけではないのだ。
ユニ協はもちろん「黒柳徹子が勝手に開いた口座」ではなくユニ協に募金するように呼びかけているが、黒柳の言っていることは全く正しく、批判は不可能だろう。
(国連の存在意義やユニセフに募金することの是非についてはここでは話題にしません)
ユニ協は東京の高輪に建設費25億円といわれる自社ビルを立てており、そのお金の使い方に批判も多いのだ。冒頭に示したように、ユニセフ募金収集のほかにも寄付金を利用して独自の活動も行っているわけであり、いわば慈善を建前とした「募金ビジネス」なわけである。
募金ビジネスはなぜか寒くなってくると盛況になるようで、まるで無意味な道路工事みたいなものと私は思っているが、せいぜい歩行者の通行の邪魔にはならないようにしてほしいものだ。
日本ユニセフ協会と、タレントのアグネス・チャンや元法務大臣の森山真弓らが中心となって、独自の児童ポルノ改正法を提唱しているからだ。
その案では「準児童ポルノ」という概念が設定されており、子供っぽい絵柄を使った漫画やアニメも規制の対象となるということで、ヲタクの方々はもちろん、マスコミや専門家のなかでも批判が巻き起こっているのだ。この法案に関しては、とくに日本ユニセフ協会親善大使であるチャンが成立に非常に情熱を傾けているようだ。
このチャンという人物、“国際派文化人”でもあるらしいのだが、自身の母国や子供に国籍を取得させている国(英国、米国、カナダ)ではなく、単なる“出稼ぎ先”である日本のことばかり批判するという興味深い人物なのだが、まあそれはおいておこう。
ここで、「日本ユニセフ協会親善大使」という肩書に「アレッ?」と思った人がいるはずだ。
「ユニセフ親善大使って、黒柳徹子じゃなかったっけ?」
まったくそのとおり。
日本の「ユニセフ親善大使」は黒柳徹子である。
チャンは「日本ユニセフ協会」の親善大使なのだ。
■「ユニセフ UNICEF」は子供の援助を目的とした国連の機関である。
■「日本ユニセフ協会」はユニセフの活動を公告し募金を集めるためユニセフと契約している日本の法人である。
ユニセフは国連の機関だが日本ユニセフ協会(以下「ユニ協」と省略)はただの日本のNPO法人である。
ところが、チャンは自分が「ユニセフ大使」であると名のることが多いらしく、それが批判されることもあるようだ。黒柳はこれをこころよく思っていないに違いない。
現実に、黒柳はユニ協とは別に銀行口座を開設し、ユニセフへの募金はこちらに振り込むように呼びかけているのだ。
「寄付金を無駄にしないために」
黒柳はこうコメントしている。
つまり、ユニ協の広報活動によって、寄付金がたくさん集められているには違いないが、寄付する人の立場に立つと、寄付金の一部はユニ協の活動費、人件費などに消えるわけで、100%ユニセフに届くわけではないのだ。
ユニ協はもちろん「黒柳徹子が勝手に開いた口座」ではなくユニ協に募金するように呼びかけているが、黒柳の言っていることは全く正しく、批判は不可能だろう。
(国連の存在意義やユニセフに募金することの是非についてはここでは話題にしません)
ユニ協は東京の高輪に建設費25億円といわれる自社ビルを立てており、そのお金の使い方に批判も多いのだ。冒頭に示したように、ユニセフ募金収集のほかにも寄付金を利用して独自の活動も行っているわけであり、いわば慈善を建前とした「募金ビジネス」なわけである。
募金ビジネスはなぜか寒くなってくると盛況になるようで、まるで無意味な道路工事みたいなものと私は思っているが、せいぜい歩行者の通行の邪魔にはならないようにしてほしいものだ。
by mec666cem
| 2008-10-05 13:53
| マギラワ調査隊