2007年 01月 10日
『爆笑問題の戦争論―日本史原論』 爆笑問題 幻冬舎 |
『爆笑問題の戦争論』 爆笑問題 幻冬舎
「戦争論」という名前がついているが、戦争について議論した本ではない。爆笑問題の「日本史原論」シリーズの一冊であり、日清戦争から大東亜戦争にいたる日本の戦争の歴史を、爆笑問題の二人が案内役となって紹介した本である。
内容は想像がつくと思うので、太田光によるあとがきを紹介しておこう。
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(前略)・・・
何故、楽しいことだけを表現していればいいはずの漫才で、戦争を語らなければならないのか。漫才師なら漫才師らしく、嫌なことを忘れさせるような漫才だけをしているべきなのではないかという思いにもなった。コメディアンとしてかなり野暮なことをしたという思いもある。本当にその通りだと思う。私はこの本を創ることによって、以前よりも野暮で、格好悪くなった。
何十年後かの自分が、現在の自分を見たら、何て青臭くて、愚かなんだろうと感じると思うし、また、漫才師になりたての、若い自分が現在の自分を見ても、同様に、ダサくて格好悪い芸人だと感じるだろう。
でも、最近では、それも仕方ないかと思えるようになってきた。この時代、戦争をテーマに漫才をするということに、抗えない何かがあった。躊躇しながらもそれをやってみた。
それだけである。
・・・(後略)
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by mec666cem
| 2007-01-10 14:36
| 読書