2005年 07月 29日
デジタルを哲学する 時代のテンポに翻弄される《私》 黒崎政男 |
本棚の整理をしていたら見つけたの読んでみた。2002年発行。新幹線の中で読むつもりで駅の書店で買った記憶がある。
この本はカント研究などが専門の「哲学者」である著者が、ネットを中心とするデジタル世界を「哲学的」に考察するというもの。
実際の内容は、コンピュータ社会に対してたいていのひとが考えているようなことを、哲学者や評論家などの言葉を引用しつつ述べたものだ。
いろいろな雑誌に書かれた文章を集めたようだが、行間をめいっぱいあけて水増ししても本の厚みが足りなかったらしく、著者が撮影した写真とか雑誌に載せた書評なども挿入してあるのが面白い。
この本では情報と物(ソフトとハード)の関係も重要なテーマの一つであるが、この本も新書本という「物」の形に本の内容が規定されてしまっているわけだ。
この本はカント研究などが専門の「哲学者」である著者が、ネットを中心とするデジタル世界を「哲学的」に考察するというもの。
実際の内容は、コンピュータ社会に対してたいていのひとが考えているようなことを、哲学者や評論家などの言葉を引用しつつ述べたものだ。
いろいろな雑誌に書かれた文章を集めたようだが、行間をめいっぱいあけて水増ししても本の厚みが足りなかったらしく、著者が撮影した写真とか雑誌に載せた書評なども挿入してあるのが面白い。
この本では情報と物(ソフトとハード)の関係も重要なテーマの一つであるが、この本も新書本という「物」の形に本の内容が規定されてしまっているわけだ。
by mec666cem
| 2005-07-29 11:16
| 読書