2005年 07月 26日
現代アート入門の入門 山口裕美 |
図書館で見つけて読んでみた本。
本に書いてある著者の経歴がいまひとつ良く分からない。
「現代アートのチアリーダー」として、現代アートの応援団を作るべくウェブページ、トウキョウトラッシュを主催。とある。
専門家なのか素人なのか、プロなのかアマチュアなのか?
しかし、この本を読むと本の内容は「現代アートの応援」以上でも以下でもないことが良く分かる。
全体9章のうち最初の3章を使って、日本の現代アートをめぐる「貧困な状況」が語られる。
著者のいうアートの分類①トラディショナルアート②オーソライズドアート③現代アートという分類は論理的ではないが便利で面白い。
第4章は日本の現代美術の簡単な流れがまとめてあって結構便利。
次の2章で日本の現代アートの可能性がかかれ、最後の3章が海外のアーチストと著者お勧めの美術館とアーティストの紹介。
あっという間に読めるが、現代アートとは何かという疑問には答えてくれない、ガイドブック的な入門書である。
現代アートの応援団を自称するだけあって、贔屓の引き倒しではないかという部分も多々見られる。
日本の広告に現代アート作品に似ているものがある、といたくお怒りなのだが、
言うまでも無く“現代の”消費産業品である広告やCMや漫画・アニメと“現代”アートはいわばパクりパクられの関係にある。
アメリカで大成功を収めた村上隆の作品が日本でさほど人気がないことを聞いて「びっくりした」と著者は言うが、それは当たり前である。
あれを新鮮に感じるのは“外人”の“アート愛好家”だ。漫画・アニメの本家本元である日本では、彼の作品はネタが割れているコントである。
本に書いてある著者の経歴がいまひとつ良く分からない。
「現代アートのチアリーダー」として、現代アートの応援団を作るべくウェブページ、トウキョウトラッシュを主催。とある。
専門家なのか素人なのか、プロなのかアマチュアなのか?
しかし、この本を読むと本の内容は「現代アートの応援」以上でも以下でもないことが良く分かる。
全体9章のうち最初の3章を使って、日本の現代アートをめぐる「貧困な状況」が語られる。
著者のいうアートの分類①トラディショナルアート②オーソライズドアート③現代アートという分類は論理的ではないが便利で面白い。
第4章は日本の現代美術の簡単な流れがまとめてあって結構便利。
次の2章で日本の現代アートの可能性がかかれ、最後の3章が海外のアーチストと著者お勧めの美術館とアーティストの紹介。
あっという間に読めるが、現代アートとは何かという疑問には答えてくれない、ガイドブック的な入門書である。
現代アートの応援団を自称するだけあって、贔屓の引き倒しではないかという部分も多々見られる。
日本の広告に現代アート作品に似ているものがある、といたくお怒りなのだが、
言うまでも無く“現代の”消費産業品である広告やCMや漫画・アニメと“現代”アートはいわばパクりパクられの関係にある。
アメリカで大成功を収めた村上隆の作品が日本でさほど人気がないことを聞いて「びっくりした」と著者は言うが、それは当たり前である。
あれを新鮮に感じるのは“外人”の“アート愛好家”だ。漫画・アニメの本家本元である日本では、彼の作品はネタが割れているコントである。
by mec666cem
| 2005-07-26 19:07
| 読書