2008年 11月 16日
裁判員制度 |
裁判員制度がいよいよ始まるそうでテレビ雑誌などでも話題になっている。
いろいろなところで語られているとおりこの制度ほど意味がわからず、かつ国民に望まれていない制度も珍しいだろう。
日本は司法と国民の距離が遠いのだそうだ。
で、この制度によって、司法の現場に国民の常識が、国民には司法の現場の理解が得られて、いろいろな人が得をするらしい。
しかしねえ、一般的に公務員でもない国民が国の命令で役所で働くのは戦時の徴兵ぐらいだろう。
そもそも悪いこともしていないのに役所に出頭せよとはどういうことであろう?
ここでですよ、私の読書が実戦的に役立つわけです。
先月、この年になって初めて「ガンジー自伝 (中公文庫)」を読んだのである。
この本は、ガンジーが世に出てインド独立に向けて活躍する前までで終わっているため、結局映画の「ガンジー」も見る羽目になってしまったのだが、恐ろしく面白い本であった。
一番感心したのが、ガンジーが自分の人生と自分の精神史を一つの「実験」であると位置付け、自伝をその「報告書」という形で書いていることだ。すごい。
そして方法論的なことでいうと、ガンジーの「非暴力」は宗教的、倫理的な信念だけではなく極めて実際的な闘争方法であったことである。
ガンジーの唱える「非暴力、非服従」とは。
自分たちの認めたくない法律が一方的に決定されたとき
一、法律にはしたがわない
二、法律を強制する権力に対しては抵抗はするが暴力は一切振るわない。
三、従わないことによる刑罰は甘んじてこれを受ける。
この方法は常識的な(みんなが納得する)法律に対しては無効である。
しかし、不当な法律に対して皆が団結して行えば、権力に対する圧力となる。
法律を無理に施行しようとすると、警察が未意味な暴力を行使するはめになり、逮捕すれば拘置所がいっぱいになる。
では日本の裁判員制度に対してはどうか。
通知が来ても無視し続けるのである。督促状がくるだろう。が、それも無視する。
無視しつづければ、最後は裁判所から出頭命令がきて、簡易裁判で有罪となり何がしかの罰金を払うだろう。
自分の損得のみを考えれば、結局一度は裁判所にゆかねばならず、罰金の分も損をする。
しかし、無視していればよいという点は魅力である。
多くの人が行えばある程度有効なはずだ。
いろいろなところで語られているとおりこの制度ほど意味がわからず、かつ国民に望まれていない制度も珍しいだろう。
日本は司法と国民の距離が遠いのだそうだ。
で、この制度によって、司法の現場に国民の常識が、国民には司法の現場の理解が得られて、いろいろな人が得をするらしい。
しかしねえ、一般的に公務員でもない国民が国の命令で役所で働くのは戦時の徴兵ぐらいだろう。
そもそも悪いこともしていないのに役所に出頭せよとはどういうことであろう?
ここでですよ、私の読書が実戦的に役立つわけです。
先月、この年になって初めて「ガンジー自伝 (中公文庫)」を読んだのである。
この本は、ガンジーが世に出てインド独立に向けて活躍する前までで終わっているため、結局映画の「ガンジー」も見る羽目になってしまったのだが、恐ろしく面白い本であった。
一番感心したのが、ガンジーが自分の人生と自分の精神史を一つの「実験」であると位置付け、自伝をその「報告書」という形で書いていることだ。すごい。
そして方法論的なことでいうと、ガンジーの「非暴力」は宗教的、倫理的な信念だけではなく極めて実際的な闘争方法であったことである。
ガンジーの唱える「非暴力、非服従」とは。
自分たちの認めたくない法律が一方的に決定されたとき
一、法律にはしたがわない
二、法律を強制する権力に対しては抵抗はするが暴力は一切振るわない。
三、従わないことによる刑罰は甘んじてこれを受ける。
この方法は常識的な(みんなが納得する)法律に対しては無効である。
しかし、不当な法律に対して皆が団結して行えば、権力に対する圧力となる。
法律を無理に施行しようとすると、警察が未意味な暴力を行使するはめになり、逮捕すれば拘置所がいっぱいになる。
では日本の裁判員制度に対してはどうか。
通知が来ても無視し続けるのである。督促状がくるだろう。が、それも無視する。
無視しつづければ、最後は裁判所から出頭命令がきて、簡易裁判で有罪となり何がしかの罰金を払うだろう。
自分の損得のみを考えれば、結局一度は裁判所にゆかねばならず、罰金の分も損をする。
しかし、無視していればよいという点は魅力である。
多くの人が行えばある程度有効なはずだ。
by mec666cem
| 2008-11-16 15:53
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