2006年 09月 02日
『新・ゴーマニズム宣言 戦争論』 小林よしのり 幻冬舎 |
この十数年間で最もよく売れたであろう右翼本である。ただし、この『戦争論』が出版された後から、言論界での小林は孤立感を増しているようなのだが・・・・・
この本は当初の「ゴー宣」の勢いを取り戻していると感じさせる部分がある。
「日本軍は強くてカッコ好かった」「日本は大東亜戦争というスケールの大きな戦争をやってのけた」「戦争の中でこそ輝く人生もあった」
こういった言いにくいにくいことを言ってしまう小林にはむしろすがすがしさを感じるのだ。
現在のマスコミを中心とした「表の言論界」では戦争は絶対にいけないという金科玉条の下、好戦的な発言は封殺されてしまっている。封殺は議論を不可能にし、思考を停止させる。しかし一方では好戦的な発言をする政治家はあとを立たない。
確かに、これは小林の言うようにマインドコントロールなのかも知れない。日常の私達の生活のレベルではこのマインドコンロトールは結構有効に機能しているようなのだ。「軍国主義」「右翼」「共産主義社」「アカ」名前はなににせよレッテルを貼られて後ろ指を指されるのは誰だって嫌だ。
戦後のGHQと左翼活動家によって刷り込まれた「大東亜戦争は大変な罪悪であって」「日本はアジア諸国や米国に償っても償いきれないような大変なことをした」この刷り込みは強力に皮膚にしみこんでいるのだ。
しかし一方でネットを中心とした情報世界では右翼的発言はむしろ活発に行われているらしい。
「ネット右翼」「プチ・ナショナリズム」こういう言葉で語られる感情は、現在の日本周囲の国際関係の中で着実に広まっている気がするのだ。
それが「憎しみ」によって火がつくということもあるいはありうるかも知れない・・・・・
小林の絵や漫画技法はアクが強く万人向きではない。しかし、それがこの本を救っている気がする。これがほのぼの系の漫画であったなら気持ちが悪くて読めないのだ。
大東亜戦争をめぐる議論に関して短時間でその把握できるという点で読んで悪くない本だと思う。
この本は当初の「ゴー宣」の勢いを取り戻していると感じさせる部分がある。
「日本軍は強くてカッコ好かった」「日本は大東亜戦争というスケールの大きな戦争をやってのけた」「戦争の中でこそ輝く人生もあった」
こういった言いにくいにくいことを言ってしまう小林にはむしろすがすがしさを感じるのだ。
現在のマスコミを中心とした「表の言論界」では戦争は絶対にいけないという金科玉条の下、好戦的な発言は封殺されてしまっている。封殺は議論を不可能にし、思考を停止させる。しかし一方では好戦的な発言をする政治家はあとを立たない。
確かに、これは小林の言うようにマインドコントロールなのかも知れない。日常の私達の生活のレベルではこのマインドコンロトールは結構有効に機能しているようなのだ。「軍国主義」「右翼」「共産主義社」「アカ」名前はなににせよレッテルを貼られて後ろ指を指されるのは誰だって嫌だ。
戦後のGHQと左翼活動家によって刷り込まれた「大東亜戦争は大変な罪悪であって」「日本はアジア諸国や米国に償っても償いきれないような大変なことをした」この刷り込みは強力に皮膚にしみこんでいるのだ。
しかし一方でネットを中心とした情報世界では右翼的発言はむしろ活発に行われているらしい。
「ネット右翼」「プチ・ナショナリズム」こういう言葉で語られる感情は、現在の日本周囲の国際関係の中で着実に広まっている気がするのだ。
それが「憎しみ」によって火がつくということもあるいはありうるかも知れない・・・・・
小林の絵や漫画技法はアクが強く万人向きではない。しかし、それがこの本を救っている気がする。これがほのぼの系の漫画であったなら気持ちが悪くて読めないのだ。
大東亜戦争をめぐる議論に関して短時間でその把握できるという点で読んで悪くない本だと思う。
by mec666cem
| 2006-09-02 07:19
| 読書